『軍鶏』を読むとモヤモヤした気持ちになる【ダークヒーロー】

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マンガの感じ 生活

皆さんは『軍鶏』というマンガを読んだことあるでしょうか。

私は社会人になってからこのマンガに出会いました。
最初の1話から衝撃的で、すぐにのめり込んでしまいました。
それから単行本を全巻購入し、今もなんとなく気が向いたら読んでいます。

今回はマンガ『軍鶏』を紹介したいと思います。

本記事の内容

・軍鶏ってどんなマンガ?
・主人公の成嶋リョウって?
・軍鶏のあらすじは?

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■軍鶏ってどんなマンガ?

マンガを読んでいる人

「軍鶏」はどんなマンガかを端的に言うと、格闘マンガになります。

格闘の内容は、当時流行っていたK-1から総合格闘技、中国拳法、そしてストリートファイトなど多岐に渡ります。

主人公の成嶋リョウが少年院に入り、空手と出会い、多くの敵と戦っていくというものです。

そこから空手を駆使し、中国では発勁を学び、その後は総合格闘技を学んで敵と戦っていきます。
(なぜか発勁は中国でしか使わないのですが。)

ただ正義感あるヒーローが敵を倒していくという感じではなく、むしろ悪役のヒーローが正義感のある敵を負のエネルギーで飲み込んでいくといった感じのマンガです。

その辺が他のマンガとはちょっと違う感じかもしれません。

■主人公の成嶋リョウって?

このマンガの主人公は『成嶋リョウ』(本名:亮)です。

リョウは一言で言うと、
かなりヤバめのダークヒーロー』です。

よくある正義感の強い主人公とは真逆です。

リョウが少年院に入るところから物語は始まりますが、
少年院に入った理由は「親をメッタ刺しにして殺した」からです。

衝撃的な始まりで物語はスタートします。

少年院にいた頃のリョウは気弱な性格で、
どうしてこんなヤツが親殺しをする?と思うところから始まります。

そんな弱々しい少年だったリョウは、少年院に入ってから、オカマを掘られ、イジメに遭い、ボロボロになっていきます。

そんな身も心も殺されかけている状態の時に黒川の空手と出会い、
そこから敵に殺されぬよう空手を学んでいきます。
独房内で空手をひとりで愚直に続け、少年院内にいた多くの敵を倒していきます。

その結果、少年院内では敵なしとなります。

少年院を出てから、裏社会の仕事につき、
そこから気弱な優等生だった頃のリョウはいなくなり、
同一人物かというほど、当たり前に悪事を重ねていきます。

ここからのリョウは正義のヒーローではなく、ただの悪役のヤバいヤツです。
世間から疎まれ、讃えられることがない主人公です。

■軍鶏のあらすじは?

あらすじ

あらすじは大きく以下の通りになります。

あらすじ
  • その①:少年院編
  • その②:リーサル・ファイト編
  • その③:中国拳法編
  • その④:トーマ編
  • その⑤:どぶ組編

その①:少年院編

リョウが少年院に入って、イジメに遭いながらも空手を学んで強くなっていきます。
この物語の始まりが個人的にはかなりお気に入りです。

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その②:リーサル・ファイト編

リョウが少年院から出て、裏社会の仕事をこなしながら、
菅原という空手の太陽みたいな空手家とリーサル・ファイト(K-1を模したような格闘技戦)で戦う話です。

菅原と戦うまでのリョウの悪事はなかなか見応えあります。

光の菅原と闇のリョウの戦いは必見です。

ちなみに菅原とリョウはリーサル・ファイトの後に、外で殺し合いの決闘をします。

この決闘もなんでもありの戦いのため、見どころが多いです。

その③:中国拳法編

いつの間にかリョウが中国にいて、見せ物小屋(殴り合い)や男娼でお金を稼いでいるところに、「劉」という片腕ないけど、メチャクチャ強い相手と戦うことになります。

「劉」の強さに対抗するリョウの戦いぶり、そしてこの戦いでは「発勁」が注目ポイントになります。

その④:トーマ編

バレリーナで格闘経験のない「トーマ」という人物を中心に描かれます。

中国から帰っていたリョウがなぜか弱くなっているという、解せない展開もあります。

トーマはリョウとはまったくの真逆で、みんなに光を与える太陽の存在。

そんなトーマとリョウの戦いが描かれます。

トーマの光でリョウが照らされるのか、リョウの闇がトーマを飲み込むのか。

結末は読んで確かめるのがいいので、ぜひご覧ください。

その⑤:どぶ組編

どぶ組という人を破滅に追い込む兄弟とリョウの戦いで最後の物語になります。

この話は果たして必要だったのか。ネタ切れだったのか、正直どうでもいい話になります。

軍鶏をなんとか終わらせようとした感が否めません。

個人的にはトーマ編以降はあまり読む価値はないです。

■まとめ

最後はなんか締まらない戦いで終わっちゃうのですが、
最初はなぜかわからないけど、どんどんのめり込んで読んでしまいます。

そもそもリョウが親を殺した理由は、
親が子へ注ぐ愛情が自分を殺しているためでした。

私もはじめて読んだ当初、なにか共感するものがありました。
なにかの影響で、
本来の自分がしたいこと、自分らしくないことをしている感覚があったからだと思います。

おそらくこのマンガを読んでいると、
すごいモヤモヤした気持ちになるのですが、
リョウに共感できる部分とできない部分がいったりきたりするからだと感じています。

マンガのセリフは少なめです。
画はリアリティがあり、風景の描写が多めで、
読み手に何かを訴えかける内容となっています。

主人公が悪を倒すような勧善懲悪のような感じではないため、
他のマンガと違って、新鮮に感じます。

正義のヒーローものに飽きた人は一度、
軍鶏』を読んでみることをオススメします。

したっけ!

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